誰がどう見ても気持ち悪いムカデ……。
見かけたらつい殺してしまいたくなるものですよね。見た目が怖いし、家の中にいるとびっくりしてしまうことも多いでしょう。
でも、実はムカデには意外な一面があります。
ムカデは害虫を駆除してくれる「益虫」としての役割があったり、縁起の良い虫として昔から大切にされてきたりと、知られざる存在意義がたくさんあるんです。
この記事では、ムカデを殺してはいけない理由や、ムカデが家に入ってきたときの対処法、効果的な駆除方法、そしてムカデの侵入を防ぐためのコツについて詳しく解説します。
これを読めば、ムカデに対する見方が少し変わるかもしれませんよ!ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ムカデを殺してはいけない理由
ムカデを殺してはいけない理由にはいくつかの大切なポイントがあります。
一見怖い姿をしているムカデですが、実は私たちの生活に役立つ面も多く存在します。
これから、ムカデを殺してはいけないとされる理由について詳しく解説していきます。
益虫としてゴキブリや害虫を駆除してくれるから
ムカデは、家の中に現れると不快なイメージを持たれがちですが、実はゴキブリやクモ、ダニなどの害虫を食べてくれる頼もしい存在なんです。
肉食性であるムカデは、動きが素早く、さまざまな害虫を捕まえて食べるため、家の中の害虫を減らす効果があります。
ゴキブリが苦手な人には特に朗報で、ムカデがいることでゴキブリの数が抑えられる可能性があるんです。
一見、見た目が怖いだけで嫌われがちですが、害虫の駆除に一役買っているムカデは、実は“家を守る虫”ともいえる存在。
ムカデがいるということは、それだけ害虫を食べてくれている証拠なので、むやみに殺してしまうのはもったいないとも言えますね。
生態系のバランスが崩れてしまうから
ムカデは生態系の中で大切な役割を果たしています。
ゴキブリやダニ、クモなどを捕食することで、生物間のバランスを保つ一助を担っています。
ムカデをむやみに殺してしまうと、こういった害虫の数が増えてしまい、逆に家の中の衛生状態が悪くなることもあるんです。
また、ムカデは他の生物のエサにもなっているため、生態系全体の食物連鎖のバランスが崩れてしまう恐れもあります。
つまり、ムカデを過剰に駆除すると、それに伴う影響が他の動物や昆虫にまで及ぶ可能性があるのです。
自然のバランスを守るためにも、ムカデを安易に殺さずに、できる限りその存在を受け入れることが望ましいです。
殺すと独特な臭いを発するから
ムカデは殺すと独特な臭いを発することがあります。
これはムカデが危険を感じたときに出す防衛反応で、その臭いは他のムカデを呼び寄せるとも言われています。
また、ムカデの体液が飛び散ると、部屋に残る臭いの原因にもなりますし、掃除をする際に気持ち悪さを感じることもありますよね。
この臭いには科学的に仲間を呼び寄せる力はないとも言われますが、同じ場所に他のムカデがいる可能性も否定できません。
そのため、ムカデを見つけた際は殺さずに、できるだけ逃がすか、安全な方法で対処することが大切です。
家の中で不快な臭いが残らないようにするためにも、ムカデをむやみに殺すのは避けましょう。
ムカデを殺してはいけない迷信
ムカデにまつわる迷信も多く、昔から「ムカデを殺してはいけない」との言い伝えが存在します。
これは、ムカデに関するスピリチュアルな信仰や、縁起を担ぐ考え方が根底にあるためです。
以下では、ムカデを殺してはいけない迷信を紹介します。
迷信なので、信じる必要はありません。
一匹殺すと仲間が集まってくるから(迷信です)
ムカデを殺すと「仲間が集まってくる」という迷信を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
この説は、ムカデが仲間の匂いを嗅ぎ取って集まってくると信じられているためです。
ただし、科学的には根拠がないとされています。
実際には、ムカデは基本的に単独行動をする習性があるため、仲間を呼び寄せることはありません。
ただし、親子で行動することがあるため、一匹見つけるともう一匹が現れることはあり得ます。
そのため、ムカデを殺すとすぐに別のムカデが出てくるという誤解が生まれたようです。
もしムカデを見つけたら、無闇に殺さず冷静に対処することが大切です。
ムカデは七福神と縁のある虫だから(迷信です)
ムカデは、七福神の一人である毘沙門天と縁のある虫だと言われています。
毘沙門天は戦いの神であり、ムカデは前にしか進まない特性を持つことから「勝利の象徴」として崇拝されてきました。
そのため、ムカデは「勝ち虫」として武士や商売人から縁起の良い存在とされ、殺さないほうが良いという言い伝えが広まりました。
また、ムカデの多くの足は「お金」に通じるものと考えられ、金運向上や商売繁盛の象徴ともされています。
昔からムカデを殺すと縁起が悪いとされるのは、このような背景があるからです。
信じるか信じないかは個人の価値観次第ですが、縁起を担ぐ虫であることには変わりないようです。
子孫繁栄や夫婦円満の象徴と言われているから(迷信です)
ムカデはたくさんの足を持ち、素早く動くため、昔から「子孫繁栄」や「夫婦円満」の象徴とされてきました。
一度に多くの卵を産むことや、親子で行動することから、子育ての虫としてもイメージされています。
また、ムカデが家にいると夫婦の仲が良くなり、子供が元気に育つという縁起が担がれることもありました。
そのため、ムカデを殺すことは家庭の幸運を断ち切ることにつながるという考え方もあります。
このように、ムカデを殺さないことが家族の繁栄や円満な家庭を守るとされ、迷信として伝わってきたのです。
ムカデを見つけたときは、このような背景を思い出してみるのもいいかもしれませんね。
ムカデを見つけた時の対処法
ムカデを見つけたらどうすればいいか、パニックになってしまう方も多いでしょう。
でも、落ち着いて正しい対処法を知っておくと安心です。
ムカデは攻撃されない限り、人に向かってくることはほとんどありません。
この章では、ムカデを見つけたときの具体的な対処法をお伝えしていきますね。
トングを使って外に逃がす
ムカデを見つけたときは、トングや長い箸などを使って外に逃がすのが効果的です。
ムカデは毒を持っているので、素手で触るのは絶対に避けましょう。
長い道具を使うことで、ムカデと自分の距離を確保できるので安全です。
トングで掴んでゆっくりと動かし、外の草むらや庭先に逃がすと、ムカデも安心して去っていきます。
また、動きが素早いため、逃げられないように焦らずゆっくりと行動するのがポイントです。
一度逃がしてしまえば、家の中でムカデに出くわすことは少なくなるでしょう。
部屋にある物を片付ける
ムカデが隠れやすい場所を作らないことも大切です。
特に部屋の隅に置きっぱなしにしている段ボールや、片付けていない洗濯物などはムカデの隠れ家になりやすいんです。
部屋の中を整理整頓し、ムカデが身を潜めるような場所を作らないようにしましょう。
また、家具の裏やベッドの下なども掃除しておくと、ムカデが寄りつきにくい環境を作ることができます。
特に梅雨時期や湿気が多い時期は、ムカデが活発に活動するため、日頃から片付けを心がけると安心ですよ。
カーペットや絨毯は撤去する
ムカデは湿気を好むため、カーペットや絨毯の下はムカデにとって居心地の良い場所になりがちです。
フローリングの床にカーペットを敷いている場合は、特に注意が必要です。
可能であれば、カーペットや絨毯は撤去してしまうか、定期的に干して湿気を飛ばすようにしましょう。
もし撤去が難しい場合は、こまめに掃除機をかけたり、湿気取りシートを敷くなどして清潔に保つことが大切です。
ムカデは湿気の少ない乾燥した環境を嫌うため、こうした対策をするだけでも効果があります。
ムカデよけを設置する
ムカデよけのグッズを活用するのも効果的な対策です。
市販されているムカデよけは、ムカデの嫌う成分が含まれていて、家の中への侵入を防ぐことができます。
特に家の隙間やドアの周り、窓際にムカデよけを設置すると、効果が高まりますよ。
スプレータイプや置き型のものなど、さまざまな種類がありますので、自分の家の環境に合わせて選びましょう。
定期的に交換することが必要なものもあるので、しっかりと効果が続くように注意して使うと良いですね。
業者を呼ぶ
ムカデがどうしても多く発生する、または自力で対処するのが難しい場合は、プロの業者に依頼するのが一番確実です。
専門の業者であれば、家の中や周辺の環境を確認して、ムカデの発生源や侵入経路を特定してくれます。
また、ムカデの駆除だけでなく、再発を防ぐためのアドバイスや、家全体のムカデ対策をしてくれるので安心です。
費用はかかりますが、安心して暮らせる環境を作るためには、業者に頼るのも一つの手段です。
ムカデに悩まされることが続くようなら、一度相談してみるのもおすすめですよ。
ムカデを退治する方法
ムカデを殺さずに逃がすのが理想的とはいえ、どうしても退治しなければならない場面もありますよね。
特に、小さな子供やペットがいる家庭では、ムカデの毒や動きの速さが危険に感じられることもあるでしょう。
その場合は、安全かつ効果的な方法でムカデを退治する必要があります。
これから、ムカデを退治するための具体的な方法についてご紹介しますね。
殺虫剤を使う
ムカデを退治する際に最も一般的なのが、殺虫剤を使う方法です。
ムカデ専用の殺虫剤も市販されていますし、ほかの虫にも効くスプレータイプのものでも対処可能です。
ムカデは動きが速く、隠れやすいため、直接狙ってスプレーするのがポイント。
ムカデにかけるとすぐに動きが鈍くなり、そのまま駆除することができます。
ただし、殺虫剤は強い成分が含まれているため、室内で使う際は換気をしっかりと行うことや、食品にかからないよう注意することが大切です。
また、ペットや小さなお子さんがいる家庭では、誤って口に入れないよう、取り扱いに十分気をつけてくださいね。
冷凍スプレーを使う
ムカデを安全に退治したい場合は、冷凍スプレーの使用が効果的です。
冷凍スプレーはムカデの動きを瞬時に止めることができるので、素早い動きに慌てる心配がありません。
冷凍スプレーでムカデを凍らせたら、そのままトングなどで拾い、外に捨てるか処分しましょう。
殺虫剤のような強い匂いや成分が飛散しないので、室内でも安心して使うことができます。
また、ムカデが死骸になっても体液が出にくく、掃除がしやすいのもメリットです。
ただし、冷凍スプレーを使う際は手などに直接かからないように注意しましょう。
熱湯をかける
熱湯をかけてムカデを退治する方法も、簡単で効果的です。
ムカデは熱に弱く、50度以上の熱湯をかけることで瞬時に動きを止めることができます。
お湯を用意できる場合は、ムカデにかけて退治した後にそのまま流し台に捨てるか、袋に入れて処分するのがおすすめです。
ただし、熱湯をかける際には火傷に十分注意してくださいね。
また、室内で熱湯を使うと床が傷む恐れもあるため、フローリングなどの材質にも気を配る必要があります。
どうしても熱湯が使えないときは、温水でも効果がありますので試してみてください。
ムカデの侵入を防ぐ方法
ムカデを家の中に侵入させないことが、最も効果的な対策です。
ムカデは湿気や隙間を好んで侵入してくるため、普段の生活の中で気をつけるべきポイントを押さえておけば、ムカデの侵入を防ぐことができます。
ムカデの習性や好む環境を知り、事前に対策を講じることで、家の中でムカデを見ることが少なくなりますよ。
それでは、ムカデの侵入を防ぐための具体的な方法を見ていきましょう。
窓は換気以外閉めておく
ムカデは、家の中に入るために窓の隙間やドアのすき間を狙っています。
そのため、換気のために窓を開ける際は、網戸をしっかり閉めることが重要です。
また、網戸に穴や破れがあると、そこからムカデが侵入することがあるので、早めに修理しておきましょう。
特に夜間は、ムカデが活発に活動する時間帯なので、寝る前には窓やドアがきちんと閉まっているか確認しておくと安心です。
通気口や換気扇のフィルターもこまめに掃除して、ムカデが入り込まないようにするとより効果的です。
床に物を置かない
ムカデは暗くて湿気のある場所を好むため、床に物が置いてあるとその隙間に潜むことがあります。
特に、段ボールや雑誌、衣類などはムカデの隠れ場所になりやすいので、床に物を置かず、収納するよう心がけましょう。
ベッドの下や押し入れの中も、湿気がたまりやすいので、しっかりと整理整頓して、通気性をよくしておくとムカデが寄り付きにくくなります。
また、家具の裏側も定期的に掃除をしておくことで、ムカデの隠れ場所を減らすことができます。
床をすっきりさせることで、ムカデだけでなく、ほかの害虫の発生も防ぐことができますよ。
常に清潔を心がける
ムカデが家に入り込む原因の一つに、餌となる害虫がいることが挙げられます。
そのため、部屋を常に清潔に保つことは、ムカデの侵入防止につながります。
食べ残しや生ごみはなるべく早く処分し、調理台や床にこぼれた食べ物のカスなどもすぐに掃除しましょう。
また、定期的な掃除機がけで、ほこりやクモの巣を取り除くことも大切です。
湿気がこもりやすい場所は特に注意して掃除し、清潔な環境を保つよう心がけるとムカデが寄り付きにくくなります。
綺麗な部屋は気持ちよく過ごせるだけでなく、害虫対策にもなるので一石二鳥ですね。
湿度を上げすぎない
ムカデは湿気の多い場所を好むため、家の中の湿度をコントロールすることも大切です。
特に梅雨時期や雨の多い季節は、湿気がこもりやすいので、除湿器を使ったり、換気をこまめに行うと良いでしょう。
また、風通しが悪い場所は湿気が溜まりやすいので、扇風機やサーキュレーターで空気の流れを作るのも効果的です。
お風呂場やキッチン、洗面所などの水回りもこまめに拭いて乾燥させることで、ムカデが住み着きにくくなります。
湿気のない環境はムカデだけでなく、カビやダニなどの発生も防ぐことができるので、家の中全体の衛生管理にも役立ちます。
ムカデの餌になる害虫を侵入させない
ムカデは他の害虫を食べることで生きています。
そのため、ムカデの餌となるゴキブリやクモ、ダニなどの害虫を家に侵入させないことが、ムカデ対策の第一歩です。
ゴミの処理をこまめに行う、食品は密閉容器に入れて保管する、ペットの餌も放置せずにすぐ片付けるといった工夫が必要です。
また、害虫が家に侵入しないように窓やドアの隙間を塞いだり、殺虫剤で害虫を退治しておくと、ムカデが家に寄り付きにくくなります。
ムカデが家に入らないようにするには、まずはその餌になる害虫をシャットアウトすることが重要です。
まとめ
ムカデは害虫のイメージが強いですが、実はゴキブリやダニなどを捕食してくれる益虫でもあります。
殺さなくてもムカデを外に逃がしたり、家に寄りつかせない環境を作ることで、共存が可能です。
迷信やスピリチュアルな理由からムカデを大切にするという考え方もあります。
そのため、ムカデを見かけてもパニックにならず、適切な対処法で対応することが大切です。
生活の中でムカデ対策を取り入れ、安全で快適な環境を作っていきましょう。
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